小中学生を対象としたストリートダンスのサークルです。平成25年に結成しており、活動人数は現在70名。初心者から熟練者まで楽しくダンスを学ぶことができます。
公民館名 北中城村中央公民館
サークル名 ストリートダンスWINGS
代表者名 島崎琴羽
活動人員 70名
設立年月日 平成25年(2013年)1月
活動日・時間
金・18:00~19:30(小学生対象)/19:30〜21:00(中高生対象)
第2・4水・18:00~19:30(小学生対象)/19:30〜21:00(中高生対象)
サークルの活動内容についてお教えください
サークルとして立ち上げたのは2013年1月です。元々は、2012年の12月に無料講座を開設したのがきっかけでした。12月に全5回の講座をして、中高生対象に行って20名が参加しました。その半分以上が継続でサークルに入会してくれました。学校でもダンスの授業があるので、結構人気のサークルになっていると思います。
立ち上げ当初は講座参加メンバーだったので中高生だけだったんですが、小学生からも「入りたいです」という声があがってきたので、翌年の無料講座(毎年開講)では小学生コースも開講しました(8月)。
サークルの魅力は?
バレエの場合はポーズをとってもいろんな決まりがあるんですが、ダンスの場合はその人が動きたいように自由に動ける感じが楽しくて。バレエはバレエの良さがあるんですがね。音楽もリズミカルなものがあって、楽しいのが魅力です。
サークルの雰囲気をお教え下さい
最初はストレッチから始まって、リズムをとったりといった基礎練習をします。その後はイベントに向けた振り付けの練習を行っています。人数が多いので、時間で分けてレッスンをしています。指導は現在私一人なんですが、高校生のお姉さんたちは、レベルが結構高いので、アシスタント的な役割でサポートしてもらいながらやっています。彼女たちが高校を卒業したら、講師としてもやってもらえたらいいですね。
今は、生涯学習フェスティバル(1月23日)のためにレッスンしています。ウーマクーばかりなので、最近は怒ってばかりで(笑)この間のレッスンで大声を出して喉をやられましたね。今は、8名男の子がいますが、それまでは女の子ばかりでした。男の子はスポーツの部活で忙しいようで、少ないです。他のスタジオでも圧倒的に女の子が多いです。女の子が多いので、ちょっと男の子たちは肩身の狭い感じはあるかもしれません、いつも一緒にいますよ。誰かが辞めたらすごく悲しむと思います。男の子ももっと増えると良いなと思います。成長期になって身長も伸びると、ダンスもダイナミックになるので楽しみです。成長期で身長が伸びたり体格が変わることでスランプがあるということはそんなにないのですが、やはり体重が増えると、ちょっと踊りにくいのでベスト体重を維持するのが大事です。当初からいる子たちは、かなり格好良く踊れるようになっています。最初はリズムを取るのもぎこちなかったんですけどね。
サークルの参加メンバーはどのような年代が多いですか
現在では小学生の人数の方が多くなっています。全部で約70名で、小学生以下は約50名です。それ以外は中高生になります。下は小学1年生から、上は高校2年生が参加しています。実は、小学生以上を対象にしているんですが、一人3歳の子がいます。兄妹が入っているのでそれで興味を持って、動きを見ていたら入っても大丈夫そうだったので、受け入れています。男の子は幼稚園1名、小学1年生1名、小学校高学年で6名なので、全部で8名です。
サークル参加メンバーの地域はどちらですか(公民館付近か)
全員北中城の子どもたちです。北中城小学校、島袋小学校、北中城中学校の子たちが参加しています。北中城小学校も島袋小学校も北中城中学校に通うので、中学校に入る前にサークルに入ることで友達になっちゃうので楽しそうです。ダンスは初めての子ばかりなんですが、結構イベントに呼んでもらう機会もあるので、小学校のうちから発表の場に慣れるという意味では良い経験をしていると思います。
去年、一度だけ高校生のメンバーが大会に出場しました。入賞まではいきませんでしたが、頑張っていました。沖縄の子たちはリズム感があると思います。沖縄のダンスのレベルも高く、県外の大会でも受賞するチームも結構いますよ。
メンバーとはサークル外での交流もありますか?
1月23日に生涯学習フェスティバルが開催されるので、WINGS も出演します。生涯学習フェスティバルは公民館でサークル活動をされている皆さんが発表するお祭りです。オープニングと最後のトリで出演する予定です。
他にも生涯支援センター主催で、公民館でクリスマス会をした時にも出演しました。また、私が那覇で『RYUKYU IDOL』といって、沖縄出身の7名のアイドルグループや他にも芸能事務所でダンス指導をしている関係もあって、そこの教え子たちとWINGS が出演するイベントに参加しました。
今後の活動について
<村外でのイベントへの出演>
去年、北中城の保育園から依頼があって、2回ほど保育園児に教えに行きましたよ。活動としては、今年も北中城のイベントやお祭りに出演したいというのと、村外でのイベントにも出演したいなと思っています。
また、いつかは公民館のホールでWINGS だけのイベントをやるのが夢ですね。私自身、他でも教えているので、教え子たち全員で何かイベントが組めたら良いなと思っています。だいぶ先になるとは思うんですけど。那覇の教え子たちとのイベントは1回しかやっていないので、いつかまた実現させたいなと思っています。それが目標です。
<いろんな展開>
今は一人で70名を教えているので、講師が増えたら初心者コース、小学生/中学生/高校生と分けてレッスンすることもできるかなと思います。
ダンス指導は大人の方対象も可能です。高齢の方で足が不自由になっても、動かせる範囲で振り付けをすることも可能ではあります。今後、いろんな展開ができたら良いかなと思います。
サークルだと講師料が安くなってしまう面はあるんですが、また、身体資本なので、健康管理が大変ではあります。今、6箇所くらいで教えているので、体調を崩すといろんなところに迷惑がかかるので、体調管理を大事しないといけないですね。
取材者名 島崎琴羽(ダンスインストラクター)
活動歴 3年目
サークルに参加したきっかけをお教えください
現在23歳です。去年の3月に大学を卒業したばかりです。大学生(20歳)のときから教えています。元々、知人のお母さんが教育委員会にいらっしゃって、その方に声をかけてもらったことがきっかけなんです。ダンス講座をしたいけれど講師が見つからなかったらしいんです。それで私がダンスをしているのを思い出しようで、声がかかりました。
一人でやっていて大変ではあるんですが、私自身ダンスを長くやっていて、先生になるのが夢だったので、教えることは楽しいです。元々、スタートは4歳からバレエをしていたんですが、ストリートダンスは中学2年生の時に始めました。友人が体験でダンスの見学に行きたいと言って誘ってくれたのがきっかけです。そこからはまって、ダンスを始めました。高校まではバレエと両立していました。大学からバレエはやめて、ストリートダンス一本になりました。
現在、代表兼講師としてダンスの指導を行っていて、『team FIXER』というダンスチームにも所属しています。中学校の時からダンスを始めて、高校の時からは北谷にあるスタジオでレッスンを受けていました。そこの先生と一緒にチームを組んで出演などもしているんです。私が一番下で、上は30代の方たちと一緒に6名(現在は5名メイン)で活動をしています。インストラクターとしては、いろんなところで指導をしているという状態です。高校生の中にいると、初めてお会いする方たちはまさか私が先生だとは思わないようで、「先生はどこ?」って探される方も結構いらっしゃいますね(笑)
サークルを続けている理由/たのしいところをお教えください
<小さい時からの憧れ>
サークルを初めて3年目になります。私は踊ることも好きなんですが、教える人・先生にすごく憧れがあったんです。バレエや社交ダンス(もやってました)、ストリートダンス、どの先生もすごく格好良くて、「先生になりたい」という思いがずっとありました。大学に入ってから縁あって、こうやってインストラクターの仕事をするようになって、大変なんですけど、好きなことだし、イベントの時の子どもたちのキラキラした顔を見ると「あぁ、楽しい」って。とてもやりがいを感じます。
サークルでの目標やモットーにしていること
<全国に届けたい>
儀間夏海さんといって、19歳で血液のがんで亡くなった子がいるんですね。私の同級生が中部商業の野球部のマネージャーをしていて、その仲間だったらしいんです。その子は、歌手になるのが夢だったんですけど、在学中にがんを患ってしまって、早くに亡くなってしまって。彼女が亡くなった後、本人が書いた歌詞がたくさん見つかったそうなんです。それで、その歌詞に曲をつけて、コンサートをしようということで、私の同級生のお父さんが実行委員になって進めているところなんです。曲はもうできていて、CD も完成しています。それで、県内各所でLIVE をしたんですよ。宜野湾の市民会館だったり、北谷のMOD‘S だったり。そこで『WINGS』も出演したんです。
まだ実現はしていないんですけど、「県外でもLIVE をしたいね」ということを話していて。『WINGS』も県外LIVE で出演するというのが、私たちの夢ですね。
<地域で活動すること>
『WINGS』で教えたことで、地域の子どもたちに教えることの楽しさを感じているので、他の地域や公民館でも教えたいなと思っています。子どもたちが地域のイベントに出演するって良いなって思うんです。なので、近い目標としては、それですね。
<最終目標はスタジオを持つこと>
ずっと教える側への憧れが小さい時からありました。「先生たちかっこいいなぁ」って。その夢がこうして早いうちに叶って、いろんな人に良いねって言われます。ありがたいことに。スタジオを持つという夢もあります、それは最終目標です。
公民館を利用して便利な所
サークルとして使わせていただいて、またイベントでも会場を活用させてもらっていて、地域の人たちが来やすい場所だと思います。公民館も気に入っていますし、北中城も大好きです。職員の方にもとてもお世話になっています。ホールも快く貸していただいて、いろんなイベントにも声をかけてもらっているので、ありがたいです。
公民館を利用して改善してほしいところ。ここを良くしたらいいのにと思うところ。
講師をしている方で私くらいの年代が少ないのと、サークルの対象年齢として、小学生から高校生くらいの年代のサークルが少ないので、もっと活発になると良いなと思います。
『WINGS』にいる高校生の子たちが大学生になって、新しくサークルを立ち上げてくれたら面白いなと思います。
取材日:2016年1月19日 担当: 平良亜弥