9月29日(木)は土屋誠一先生の「観る部」の授業がありました。
今回は『色』についてのお話です。
“自然光” と “反射光” “透過光” という色の構造による見え方の違いを教えていただきました。
色相環を見ながら彩度・明度や補色・無彩色などのお話もありました。
次に、ラファエロ(上・15世紀)とマティス(下・19世紀)という年代の違う二人の画家の色の使い方を比べてみました。
自然光に近い色合いで描かれたラファエロに対し、カラフルな色彩のマティスの人物像です。
画風は全く違いますが、どちらも補色をうまく取り入れて美しい作品となっています。
補色とは、色相環の対角にある色です。混ぜると汚くなりますが、隣合わせで使うと美しく響き合います。
そんな美しい色の対比というのは、絵画だけでなくアニメやキャラクターなど様々なものに通じます。
『色』が意味を持つことを理解し意識することで、絵画を観るのも描くのも楽しくなってきますね。
文化庁 令和4年度 地域文化倶楽部(仮称)創設支援事業