「地域からアーカイブを作るためのワークショップ」(シネマ沖縄主催)が、若狭公民館で開催されました!!
博物館や美術館等だけでなく、さまざまな機関・団体が地域のコミュニティづくりの手段として、アーカイブすることも少なくありません。
それぞれが持っている資源を共有していくためのルールがあれば、共有財産として利活用できるはず!!
12月から始めた「アルバム持ち寄りお茶会」でも、地域の方々から写真やアルバムを預かり、昔の風景等についてみんなでおしゃべりするということを実施しています。
お預かりした写真をスキャンして、デジタル化する際に、スタッフ間でもファイル名の付け方や解像度等もそれぞれだったり、保管場所をどこにするかなど、共通のルールがないまま進めていくと、後々データを探すのに苦労したり、公開の際にプリントアウトできないほどの解像度だったり、、、と困ることも出てきます。
そんなわけで、シネマ沖縄の真喜屋さんと仲間さんに、写真資料をデジタル化するためのルールについてレクチャーいただきました。
まずは、写真資料をアーカイブするためのワークフロー(作業の流れ)を確認しました。
博物館や美術館等でのワークフローよりは少し簡素化されていますが、大事なのはデジタル化の範囲とその目的です。
どれくらいの範囲(時代や地域のエリアなど)を想定しているのか、今後の使用方法を想定しておくことで、資料提供者への説明や公開・二次使用の許諾も取りやすくなってきます。
次に、「メタデータ」について説明いただきました。
「メタデータ」とは、データそのものではなく、そのデータに関する情報(作成日時、作成者、データ形式、タイトルなど)のことです。
これは、データを検索しやすくしたり、効率的な管理をするために重要な情報となります。
目的に沿った資料を収集・管理するために、どのような用途・分類・ワークフロー含めて、必要な項目を決めていく必要があるんですね。
「メタデータ」の作成と管理がアーカイブにはとても大事な作業になってきます。
また、アーカイブ公開・使用にあたり、所有者(著作権者)と覚書や契約書なりの書面を交わす必要もあります。
今回は資料提供者に関する情報や資料データシートを使って、実際に講師の真喜屋さんが持参してくれた家庭のアルバム写真を使って、メタデータを作成しました。
ファイルのタグ付けをしておくと、検索しやすく便利ということもわかり、嬉しかったです!!
後半は、若狭公民館で預かっている8mmフィルムのデジタル化のお話も紹介してくださいました。
地域の方からお預かりした13本の8mmフィルムを「スーパーダビング8」という機材でスキャンしてデジタル化していきます。
その一部をちょこっと見せていただきました。
音はなくても、映像として見れるだけで何だか嬉しくなってきます。飽きません!!
今回のワークショップに参加されたのは、公民館、図書館、県立芸大や那覇市歴史博物館の関係者の方々。
歴史博物館での保存の方法などもお伺いでき、貴重な時間となりました。
講師のお二人に感謝です。ありがとうございます!!
1月28日(土)のアルバム持ち寄り会でも、今回紹介いただいた8mmフィルムデータ等を活用して、みんなでいろいろお話していきます。
ぜひ、アーカイブにご興味ある方、ご参加くださいね!!
『第2回アルバム持ち寄りお茶会』
日時:2017年1月28日(土)10:00〜12:00
第一部:若狭海岸とその周辺のナゾを探る!!
第二部:アルバムでフリートーク
会場:那覇市若狭公民館 実習室
※一品持ち寄り「朝食会」後に開催します。
「朝食会」は8:30からですので、可能な方はあわせてご参加ください。
1月27日(金)には、デジタルアーカイブに関するシンポジウムも開催するそうです。
ご興味ある方、ぜひ☆
【シンポジウム】
沖縄デジタルアーカイブの課題と未来
平成28年度 沖縄県文化活性化・創造発信支援事業
期日;2017年1月27日(金)
時間:14:00〜16:30
参加費:無料(定員200名・申込不要)
会場:沖縄県立博物館・美術館 講堂 (3F)
沖縄県那覇市おもろまち3-1-1
主催:株式会社シネマ沖縄
支援:沖縄県、(公財)沖縄県文化振興会