目次
1. 評価・検証の目的
2. 調査方法
3. パーラー公民館の事業概要
4. 利用者カードから見る利用者のすがた
5. 利用者カードから見る活動の様子
6. ワークショップでのアンケート調査結果
7. 管理者日報からの3つの観点
8. 評価と検証のまとめ
1. 評価・検証の目的
那覇市曙地区で展開する移動式屋台型公民館(以下、パーラー公民館という)に関わる事業について、その利用者の傾向や活動を把握し、成果を明らかにすることで、今後、地域の実態に即した公民館事業の創造的なプログラムの企画開発に資するものとする。
「評価」「検証」の考え方
「評価」とは?
①品物の価格を決めること。また、その価格。ねぶみ。 ➔予算査定、決算評価、事業仕分け
②事物や人物の、善悪・美醜などの価値を判断して決めること。➔感想、意見、批評、満足度調査
③ある事物や人物について、その意義・価値を認めること。 ➔啓発・啓蒙、権利擁護、政策提言
「検証」とは?
➔実際に物事に当たって調べ、仮説などを証明すること。
パーラー公民館の評価・検証調査
評価
・パーラー公民館は、地域にとって、どのような意義や価値があるのかを調べる。
検証
・パーラー公民館が、公民館として最も基本的で重要な「つどう・まなぶ・むすぶ」という3つの機能をどのように果たしているのかを調べる。
2. 調査方法
通常開館での利用者カード
利用者の属性、利用時間、活動内容を把握する個票を、利用終了時に利用者が記入した。
通常開館での管理者日報
主・副2名の管理担当による活動状況等の記録を、管理担当者が記入した。
ワークショップでのアンケート調査
パーラー公民館でのワークショップの参加を対象としたアンケート調査票を配布、回収した。
3. パーラー公民館の事業概要
開設期間・開館日数
開館時間・担当職員
4. 利用者カードから見る利用者のすがた
通常開館での利用者数・利用時間数
利用者の属性
5. 利用者カードから見る活動の様子
開設期間中の活動別時間数の分析
性別による比較
在住地別の比較
年代別の比較
活動別の比較
活動についてわかったこと
・「遊ぶ」が4割、「おしゃべり」が3割、「学ぶ」と「教える」が2割
・世代別の活動時間の平均は、高齢者が10時間近く、子どもが約5時間、20~60代は約3時間
・高齢者のおしゃべり中心の活動から、子どもたちの遊び中心に活動が変化(開館の時間帯が影響)
6. ワークショップでのアンケート調査結果
回答者の属性
情報入手経路
ワークショップの参加者についてわかったこと
・男女比は男性4割、女性6割、曙地区の在住が6割、ほぼ通常開館と同じ割合
・子どもたちが6割、通常開館の公民館に比べて20~60代の割合が多い(3割)
・公民館事業に初めて参加した人が約半数
・情報入手経路は「友人・知人」が最も多い
本講座の評価
何を期待して受講したのか
今回の講座で学んだこと
パーラー公民館の評価
パーラー公民館への感想や印象
本日の総合的な評価
パーラー公民館で活動してみたいか
どんな講座に参加してみたいか
そのほかの意見・感想
アンケートからわかったこと
・「講座の内容」や「講師」の満足度が非常に高く、「時期・時間・曜日」の満足度は相対的に低い
・個人の自己実現の欲求から、その場に居合わせた他者との達成感や喜びを共有
・異世代との出会いや交流、偶然性による学び
・総合的な評価は高く、活動意欲も高い
・事業の継続を期待する意見
・システムやノウハウの継承、他の地域での展開への期待
・今後のパーラー公民館への参加意欲
・子どもたちの身体的な学び(実験や体験)、大人たちの異世代との交流や協働
・「新しい公民館」「新しい公園」の発見
・地区公民館・自治公民館からのスピンオフ、公園の機能や役割の見直し
7. 管理者日報からの3つの観点
異世代交流
地域の課題
地域の連携
8. 評価と検証のまとめ
パーラー公民館の評価
パーラー公民館は、地域にとって、どのような意義や価値があるのか。
パーラー公民館の検証
パーラー公民館が、公民館の最も基本的で重要な機能である「つどう・まなぶ・むすぶ」の3つをどのように果たしていたのか。
パーラー公民館の評価・検証調査報告書
発行:平成30年2月
調査主体:特定非営利活動法人地域サポートわかさ
調査委託:特定非営利活動法人アートNPOリンク