那覇中央公民館『創作エイサー天之川(てぃんがーら)』

幼稚園のエイサー隊が発展し、創作エイサーの団体を結成。ひとりひとりが天に輝く星のようにとの願いをこめて、「天の川(てぃんがーら)」と名づけました。互いの絆を深めるよう日々切瑳琢磨の練習をしています。

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公民館名 那覇中央公民館
サークル名 創作エイサー天之川
代表者名 齋藤麻里(さいとうまり)
活動人員 15名
設立年月日 平成15年(2003)年4月
活動日・時間日 日・13:00~15:00

サークルの活動内容を教えてください。

<幼稚園の仲間とエイサーを続けたい>

団体はもともと、沖縄女子短期大学の付属幼稚園に通っている園児たちのエイサーの発表会からスタートしています。幼稚園でのエイサーの指導者である比嘉哲郎先生(34歳)に師事し、卒園後もエイサーを続けたいという子どもたちの希望を叶える形で2003年スタートいたしました。
指導者の比嘉さんは豊見城市のジュニアリーダーを卒業後、エイサーなどで後輩の育成をされていた方です。
また、天之川とは兄弟関係のような「SHINKA」は、大人のエイサー団体で中学以上から成人までの構成。比嘉先生が、かつて指導をされていた豊見城市ジュニアリーダーの卒業生達が創立した団体です。「天之川」とも多数の共演やコーチとして指導をいただいています。天之川を終わって「SHINKA」で活動するメンバーもいます。

活動の時間は日曜日の13:00〜15:00。
中央公民館でのサークル活動は2015年4月からスタートしています。

サークルの魅力は?

<達成感と絆が魅力>
練習は同じ学年ではない子どもたちがいっしょにやっているので、年齢の層ができます。その中で上下の関係が生まれ、絆が生まれています。エイサーは本番の達成感があります。

幼稚園の発表のためのエイサーが、その後も既存の団体やサークルに入らずに自分たちでグループを作ったのは、比嘉先生に習いたいということが一番大きかったです。「先生のエイサーはかっこいい!」それが子どもたちの憧れでした。おかあさんたちからも先生はかっこいいおにいちゃんで人気でした!先生に教わることが最初は目的になっていました。先生も当初は21歳でしたが、今は30代になっています。天之川の1期生は高校を卒業して大学生になっています。その兄弟や地域の友達を呼ぶことで会が繋がっています。その繋がりが魅力と思います。

サークルの雰囲気をお教え下さい

<エイサーに対する向上心と遊びの交流>
子どもたち一人ひとりに「上手になりたい」という向上心があります。子どもですので、どうしても集中力がなく、休み時間になると小さいこたちは走り回ったりしてにぎやかです。
その遊びが子どもたちのいい交流の時間になっていると思います。

サークルの参加メンバーはどのような年代が多いですか

活動者は15名です。3才から高校1年生までいますが、小学生中心です。8世帯の家族の兄弟姉妹たちの構成です。

サークル参加メンバーの地域はどちらですか(公民館付近か)

沖縄女子短期大学の付属幼稚園に通っていた子たちですから、仲井真地域のことたちが多いです。那覇だけではなく。豊見城など近隣のメンバーもいます。

メンバーとはサークル外での交流もありますか?

<BBQ で家族的な交流>
毎年恒例ですが、5月にBBQ をしています。保護者は、子どもたちと一緒に参加してエイサーをやる人もいますし、送り迎えなどの関わりでサポートする人などそれぞれの関係があります。

保護者の中から、代表と会計の役割をもってもらっていますが、基本的には兄弟などの関係で成り立つ8世帯のメンバーなので、持ち回りで負担がないように工夫しています。設立メンバーでもある斎藤さんは継続して代表を務めています。「初期からずっとやっているのが自分だったということもあります」。講師の先生は本職が別にあるので、サークルの連絡やイベントの説明会など事務的なことを代表としてやっています。

サークルの練習以外に発表の場は様々あります。豊見城市のこどもエイサーまつりや那覇のこどもフェスタ、それぞれメンバーの地域のエイサーまつりや学校行事に依頼されて参加します。老人ホームの敬老会やお誕生日会でエイサーを披露することもあります。発表の場を目標にして練習をしています。こどもフェスタのときも11人で出演する予定が、体調を崩したりなどで当日の出演が8人と少人数になってしまった。そんな時でも、8人でもがんばろうねって声かけしました。

今後の活動について

<先生のエイサー隊から、サークルという団体活動へ>
今まで通り継続していくことが目標です。これまでは先生のエイサー隊でしたが、サークルとしての活動をはじめたのは4月からです。これからはサークルとして動いていく予定す。

以前に世界エイサー大会に出場したこともあります。周りはすごいエイサー団体だったので、こんな場所に自分たちがいるのは不似合いかなとおもったりしましたが、出演の経験ができてよかったと思います。「人数が少なくても、一人で三人分の声を出してがんばろう」と励まします。いっぱい体を動かして表現すれば大丈夫と、ポジティブにとらえるように声をかけています。ドキドキしながらも自分たちの演技をすることができました。

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取材者名 齋藤麻里さん(代表)
活動歴  13年

サークルに参加したきっかけをお教えください

<親たちで立ち上げた、ちびっこエイサー隊>
私の長男が沖縄女子短期大学付属幼稚園に通っていました。そのときにエイサーの指導をしていたのが、比嘉先生です。習い始めて13年になります。エイサーが大好きになっていた子どもたちが、卒園しても、エイサーを先生から習いたいということで、グループを親たちで立ち上げました。

附属幼稚園は7年前に閉園したのですが、地域の子どもたちのためにという学園のご好意でずっと体育館を貸していただき、活動をしてきました。
今年の夏に女子短期大学が与那原へ移転することになり、自分たちも活動場所を探していくことになりました。場所を移しても継続していくことにしたのです。短大祭には毎年参加さえていただいていますが、移転した新しい校舎での短大祭にも参加しました。立派な校舎で素晴らしかったです。

齋藤さんは幼稚園の先生の経験があり、幼稚園と小学校教諭の免許をもっています。エイサーは先生が指導しますが、補助としての働きをするように心がけているといいます。
イベントのやりかたはエイサーをはじめてから学んでいったのですが、十数名のこどもたちをまとめるということは、幼稚園で働いていた経験が活かされると思います。

サークルを続けている理由/たのしいところをお教えください

<いい環境を作ってあげたい>
わたしは母になるのが夢でした。「いいお母さんになる」という思いで、幼児教育を学びました。こどもたちに良い環境をつくり出したい。そしてそれが私の喜びです。エイサー以外の読み聞かせなど地域活動に参加しています。自分のこどもにだけではなく、まわりの子どもたちにもいい環境をつくりたいです。

サークルでの目標やモットーにしていること

<こどもの心の成長を糧に>
エイサーが上手になるだけはなくて、エイサーをすることを通して人間的に成長できればいいなと思います。それを感じられるからこれまで続けてこれたと思います。「やるときにはやるんだ!」。子どもたちの心の成長があります。
難しい場面であっても、それを乗り越えたときに喜びと達成感につながると思います。
自分が体験することによって、それが喜びになっていくということが、続けてきた理由だと思います。

公民館を利用して便利な所

<公民館スタッフの支えに感謝。13年目の新たな挑戦>
これまで利用させていただいた沖縄女子短期大学の移転にともない、活動場所を探さないといけない状況でした。参加者の子どもたちが歩いても行けるところがいいと思い、那覇中央公民館に相談したという経緯があります。中央公民館で活動しているのは一番近かったということもあります。仲井真地域から子どもたちががんばれば歩いて来れる場所です。

活動の場所探しに公民館にご相談をしたときはともて不安な気持ちでいたのですが、快く対応していただき、うけいれてもらったというのが中央公民館で活動する大きなきっかけです。うれしかったし、心強かったです。

公民館を利用して改善してほしいところ。ここを良くしたらいいのにと思うところ。

とくにはないですが、二時間までというきまりがあり、本番前など熱がはいると、時間を延長してもっと活動したいと思うことがあります。

<存続について>
メンバーが少なくなっているとか波がありますが、その時々の流れにのってやっています。
人数が7〜8人になるのかなというときもあったけど、そのあと増えたり。多い時は25〜26人いました。ほかの団体で人数が多いところはいいなあとおもったりします。

取材日:2015年12月20日担当:鳥越一枝