『アート×教育』トークイベント報告レポート

先日、アーティストと開発する社会教育プログラムの1つとして、『「アート×社会」トークイベント』を開催しました!

アートと学校教育や社会教育に携わるスペシャルなゲストをお迎えして、それぞれ専門分野からの視点で「アートと教育」についてお話して頂きました。

3時間にわたるトークイベントでしたが、白熱トークを繰り広げてくださった登壇者のみなさま、最初から最後まで参加してくださった皆さま、ありがとうございました。

第1部 『大学を飛び出してアートを社会にインストールする』
登壇者:藤浩志(株式会社 藤スタジオ代表、美術家・秋田公立美術大学教授)
    土屋誠一(沖縄県立芸術大学美術工芸学部准教授)

8月のキックオフトークイベントでもお話しして頂いたお二人に再び登壇して頂きました。

藤さんは、現代美術家でありながら大学教員をされており、地域の中でも様々なプログラムを展開して活躍されているので、大学の外に出てアート活動に取り組むことや未来を創造すること必要性についてお話しして頂きました。

土屋さんは、専門的に教えているだけでは間に合わないので、早い段階で地域に出てアートに触れる機会や社会教育のなかでも鑑賞教育を取り込んでいく必要性を感じ、今後地域に出て活動をしたい!ということで公民館に相談にきていた経緯があり、今回登壇して頂きました。今回は、大学を出て社会で活動することの必要性やその考えに至った背景や土屋さんの思いについてお話して頂きました。

第2部『アートが学校をひらくことでもたらすもの』
登壇者:前田比呂也(那覇市立寄宮中学校校長先生)
    翁長有希(キャリア教育コーディネーター)

前田さんが校長先生を務める寄宮中学校で取り組んでいる事例を紹介し、その事例をもとに変化しようとしている学校にアートが与える影響についてお話ししました。
コロナ禍の中で、これまでと同じようには対応できないということが顕著に現れたいま、自分で創造する力、自分で考える力が必要になってきた。学校はどんどん変わっていかなければならない。そこで、アーティストと子どもたちが一緒に成長できるようなプログラムが必要とお話されていました。

また、今の日本の教育を“Society5.0”に照らし合わせて、分かりやすく教育とアートが交わる意義についてもお話してくださいました。

締めは、ゲスト4人でクロストークです。
それぞれの専門分野のお話を聞いた上で、お互いの感じたことをお話しました。
現場にいるからこそ見えてくること、なるほどな〜と勉強になること盛りだくさんの内容でした。

ブログには全部書ききれないので、とにかく今はみなさんにアーカイブを見て欲しい!という気持ちでいっぱいです。

後日、YouTube『アート×社会教育』にて動画アップしますので、ぜひご覧ください。
最後まで参加してくださったみなさま、ありがとうございました!

 


「アート×社会」トークイベント

《プログラム》
14:00 事業概要説明(15分)
14:15  第1部 トークディスカッション(1時間)
『大学を飛び出してアートを社会にインストールする』
登壇者:藤浩志(株式会社 藤スタジオ代表、美術家・秋田公立美術大学教授)
土屋誠一(沖縄県立芸術大学美術工芸学部准教授)
15:15    休憩(10分)
15:25   第2部 トークディスカッション(1時間)
『アートが学校をひらくことでもたらすもの』
登壇者:前田比呂也(那覇市立寄宮中学校校長先生)
翁長有希(キャリア教育コーディネーター)
16:25   終わりの挨拶

 

《ゲスト》
◇藤浩志
1960年生まれ。美術家・秋田公立美術大学教授、NPO法人アーツセンターあきた理事長、NPO法人プラスアーツ副理事長。京都市立芸術大学大学院在学中、地域での表現活動を志向し京都情報社設立。「地域資源・適性技術・協力関係」を活用したデモンストレーション型の美術表現により[対話と地域実験]を実践している。

◇土屋誠一
1975年生まれ。多摩美術大学美術研究科修了。沖縄県立芸術大学美術工芸学部准教授。著書(共著)=『Critical Archive vol.3 批評前/後 継承と切断』(ユミコチバアソシエイツ、2017)、『現代アート10講』(武蔵野美術大学出版局、2017)、『絵画検討会2016』(アートダイバー、2017)。

◇前田比呂也
1968年那覇市生まれ。美術家。84年琉球大学美術工芸科卒業。94年から沖縄県立美術館準備担当学芸員となり「沖縄の戦後美術の流れ」展などを企画。後に沖縄県立博物館・美術館副館長に就任。現在は、那覇市立寄宮中学校校長先生をしながら、アート作家としても活躍している。

◇翁長有希
1979年沖縄生まれ。キャリア教育コーディネーター。年内私立中学校・高等学校で教鞭を経験後、人材育成やキャリア教育事業等を手がける民間企業に転職。多くのキャリア教育及び就業支援のプロジェクトのマネジメントに従事。その後どうやの代表取締役に就任。その後も県内のキャリア教育コーディネーターの要請、文部科学省や沖縄県が推進するキャリア教育事業等に関わる。現在は、オリオンビール株式会社にて、社会貢献推進室室長。

 

日 時:2020年11月28日(土)14:00〜16:30
場 所:那覇市若狭公民館(オンライン)
申込み:ミーティングは、ZOOMで開催するため、PCや携帯、タブレット があれば参加できます。
参加者には、ミ―ティングID等をメールで送りするため、事前のご予約が必要です。
お名前/所属/お住まい/ご年代をご記入の上、お申込み下さい。
問合せ:若狭公民館(担当:新垣)
電 話:098-917-3446  メール:info@cs-wakasa.com

 

NPO法人地域サポートわかさ
「アーティストと開発する社会教育プログラム」
支援:沖縄県、公益財団法人沖縄県文化振興会
「令和2年度沖縄文化芸術を支える環境形成推進事業」