宮古島市中央公民館
『フロイデ混声合唱団』

宮古島唯一の混声合唱団として、平成10年に結成。個人発声練習、各パート練習、合同コーラス練習を行っています。


公民館名宮古島市中央公民館
サークル名フロイデ混声合唱団
代表者名砂川和正
活動人員43名
設立年月日平成10年(1998年)
活動日・時間日水・20:00~21:30

サークルの活動内容を教えてください。

1998年(平成10年)「うえのドイツ文化村開村記念コンサート」で、初めてベートーベンの「交響曲第九番合唱付き第4楽章」が沖縄交響楽団によって演奏されたとき、下地常政(しもじじょうせい)の呼びかけで集まったメンバーで歌ったことがきっかけで結成されました。初代団長は、私の兄です。私は、平成26年(2014年)に4代目の代表になりました。
翌年の1999年にミレニアムイベントに参加して、その後活動の場も広がっていき、今日に至っています。活動日は毎週水曜日夜の8時から9時半までです。

掲載記事>>宮古毎日新聞 2014年3月23日付より

<メンバーについて>
現在、メンバーは、指導者が3名(指揮、ボイストレーナー、伴奏それぞれ 1 名ずつ)で、テノール7名、バス6名、ソプラノ13名、アルト14名、合計43名です。高齢で来たり来なかったりという状況ではありますが、名簿上はそういう状況です。結成からメンバーはほとんど変わらないですね。

<会費について>
会費は一人毎月1,500円徴収しています。そこから講師料をお支払いしています。4パートのうち、テノールとバスはなかなか難しいんですよね。本当は4パートそれぞれに先生がついて練習できればいいのですが、ちょっと難しいですね。文化協会の団体費として8,000円払っていることもあり、公民館への使用料は免除になっています。
公民館が空かない場合は、場所を移動して、中学校の音楽室や個人経営のスタジオなどで練習することもあります。
※合唱団の「フロイデ」とは、ベートーベンの交響曲第九番・第4楽章の歌詞”Freuide フロイデ”からとった「歓喜」を意味する言葉。宮古民謡からクラシックまで数多くの名曲を歌っている。

http://www.miyakomainichi.com/2014/03/61049/
サークルの魅力は?

やっぱりビッグバンドですから、全員で集まって演奏することで合わせるのが楽しいですよ。楽器が好きでも一人でやってるとつまらなくなることもあるし。大勢でやるから簡単には合わないから練習も必要ですがね。
ジャズにはコンボとか3人でやるトリオとかね、いろいろあるけど、ビッグバンドの魅力は迫力ある音が楽しいんじゃないですかね、聴く側も。喫茶店なんかだとね、コンボとか良いと思うし、ビッグバンドだとホールとか屋外でも魅せることができますからね。歌が指揮代 やっぱりビッグバンドですから、全員で集まって演奏することで合わせるのが楽しいですよ。楽器が好きでも一人でやってるとつまらなくなることもあるし。大勢でやるから簡単には合わないから練習も必要ですがね。
ジャズにはコンボとか3人でやるトリオとかね、いろいろあるけど、ビッグバンドの魅力は迫力ある音が楽しいんじゃないですかね、聴く側も。喫茶店なんかだとね、コンボとか良いと思うし、ビッグバンドだとホールとか屋外でも魅せることができますからね。歌が指揮代わりです。指揮は後の閉めでやって、ドラムがリズムを取ります。ドラムは一人ですから、ドラムが休むとできません。女房がドラムをやっていたんだけど、結婚してから辞めてしまいました。5年くらいはやってたんですけどね。

サークルの雰囲気をお教え下さい

定期練習は毎週水曜で、ボイストレーニングが10分くらい、ウォーミングアップを添えて15分くらいです。その後、3名の指導者のもと、課題曲をベースに練習に取り組んでいます。
沖縄本島で開催される「第九」のイベントには時間の許す限り、参加できるメンバーで参加していますね。宮古島市文化協会の『市民総合文化祭』というのがあるのですが、そこに参加して歌ったりもしています。また、世田谷区の昭和女子大学で開かれる『せたがや名曲コンサート』に参加もしました。
『15周年結成記念コンサート』を2014年(3月9日)に開催して、そのことは新聞にも取り上げていただきました。

新聞掲載>>
http://www.miyakomainichi.com/2014/03/61049/
宮古毎日新聞2014年3月23日付
http://www.miyakomainichi.com/2014/03/60643/
宮古毎日新聞2014年3月11日付

サークルの参加メンバーはどのような年代が多いですか

メンバーは高齢で、50代から上は84歳までおられます。平均は70代になります。私は73歳です。
皆さん、学生の頃から歌をやっている方であったり、音楽に携わっている方ばかりです。女性陣の中には、音楽教師の方もいらっしゃいます。男性の方も教員出身か公務員、またはドクターが多いです。それでなんでしょうか、新規加入する方が少ないです。ちょっと気後れするのですかね。近も若い子が練習風景を見に来てはくれたのですが、その後通ってくれませんでしたね。「第9」というのもハイレベルなので、それもあるんでしょうかね。
実は、私は初は音符も読めなかったんです。ちゃんと指導者がいるし、CD を聞きながら練習できるので大丈夫なんですけどね。その点、女性は入会する方が結構いらっしゃいますね。唯一の混声合唱団ですからね、男性はここにしかいないんです。少年少女合唱団とかでもね、男の子は少ししかいないんですよ。小中学校別の時にみなさん歌はやってるはずなのに、どうしてがいないんですかね。新しいメンバーに入ってきてもらうのは今後の課題ですね。

サークル参加メンバーの地域はどちらですか(公民館付近か)

メンバーは宮古の方ばかりです。女性の皆さんは結構入れ替わりもあるのですが、男性はほとんど同じメンバーです。沖縄本島や県外の方もいらっしゃいますよ。今はおられませんが、小笠原の方も以前はいらっしゃいましたよ。

メンバーとはサークル外での交流もありますか?

普段は、フロイデのみで練習をしているのですが、記念コンサートやイベントなんかで他の団体と共演することは時々あります。文化協会主催の『合唱祭』であったり、宮古婦人会連合会主催のイベントにも参加しています。
また、指揮の長濱隆さんが企画で、宮古初の打楽器アンサンブルとコーラスの共演で『打楽器と合唱の祭典』を開催しました。これは、宮古出身の若い打楽器のアーティストたちとの共演です。地元の若いアーティストたちに出演してもらいました。
昨年石垣で催されたフィルハーモニーにも参加しました。この時は10名ほどが参加した。明日は宮古島出身で県外で活躍されている皆さんが出演する音楽祭が開催されますよ。

「打楽器と合唱の祭典」掲載記事>>
http://www.miyakomainichi.com/2012/09/39882/
宮古毎日新聞2012年9月15日付
「合唱祭」掲載記事>>
http://www.miyakomainichi.com/2012/06/35471/
宮古毎日新聞2012年6月9日付

今後の活動について

<地域交流>
最近、地域との交流ということで、特別支援学校で歌ったり、施設のイベントに参加したり、要請があれば出演しています。本当はもっとそういう活動に力を入れていきたいとは思って
いるんです。

<夢は宮古シンフォニー>
男性だけのコーラスで発表しようということで、男性だけで歌うイベントも何度か経験しています。フロイデの男性陣で、別のグループを作って独自の活動をしていたこともあったのですが、やはり両立するのは難しかったですね。
そういった意味で、フロイデの良さはベートーベンを歌うことなんですが、他の地域で発表する機会の方が多いので、皆揃ってというのは難しいではあります。
一度、長濱さんが現役の時に宮古高校の吹奏楽の演奏をバックに、自分たちなりの「第9」をやろうということで、歌ったことがあります。
宮古シンフォニーがあればいいですけどね、石垣みたいに。そのためには行政のバックアップも必要ですし、講師料のことを考えると金銭的な問題もあるのでね。結成できたら毎年歌えるんですけどね。若いアーティストはいっぱいいますしね。プロの砂川涼子さんとかね。
明日の音楽祭に出演する方で、池城勉さん(神奈川フィル)や砂川隆史さんなど、それぞれの楽団に所属しているのでね、そういった若い方達が行政とタイアップして結成できたら嬉しいですね。

石垣フィルハーモニー管弦楽団
http://alnas.coolblog.jp/ishiphil/?page_id=13
砂川涼子さん
http://www.miyakomainichi.com/2015/08/79126/
宮古毎日新聞2015年8月11日付

取材者名下地昭五郎
活動歴  2年目

サークルに参加したきっかけをお教えください

私は12〜13年前くらいでしたかね。私は元々宮古高校で英語の教師をしていて、その時の同僚(高良さん)に誘われたんです。私はソロで歌うのが好きなんですが、彼に「そろそろハモってみませんか」と言われたもので。趣味で歌っていたけれどもね、フロイデに入ることにしました。
一人で歌うのと皆で歌うのには、それぞれに良さがあると思うんですが、私自身はカラオケが好きなのでね。ハモるということは、自分を押さえないといけないので、ハモることの難しさを感じます。歌にもよるけれど、先生たちが音取りをしないとうまくいかない時、まとまるまでの間は結構大変だと私自身は感じています。なので、時々カラオケに行きますよ。
美空ひばりが大好きで、『千の風になって』を歌っている秋川雅史さんが、美空ひばりの歌をクラシック調に歌うんですよ。近は加山雄三の歌も歌います。78歳の彼に負けないように歌っています。
とは言っても、やはりハモりの魅力も感じています。難しい曲の時、練習時は苦痛だけれども、発表のときの快感は何とも言えないです。他のメンバーは団体で歌うのが好きな方ばかりです。
12〜13年前まで高校の英語教師をしていて、現在は、裁判所の調停委員や宮古毎日新聞ワイド企画の編集顧問をしています。また、40年近く青年国際交流にも携わっています。
娘が高校生のときにボランティアで関わったことからホストファミリーを捜したり、受け入れのお手伝いなどをしています。

サークルを続けている理由/たのしいところをお教えください

<観衆の前で歌うこと>
発表の場の喜びは何とも言えないですね。いくつになっても見てもらえるというのは刺激ですよ。近やった曲で、映画にもなったミュージカル『レ・ミゼラブル』に出て来る民衆運動の場面(民衆の歌)なんかね、お客さんの前で発表して大きな拍手をもらった時は何とも言えませんでした。
練習の時、気分が乗らない時も正直ありますけど、難しければ難しい程、まとまった時の達成感ですよね、続けていけるのは。男性は少ないので、近は皆さんを困らせないようにあまり休まないように頑張ってますよ(笑)団体でやっていますから、一人でやっているのとはまた違う達成感がありますね。

<代表として>
団長にもなったので、辞めるわけにはいきませんのでね、今後も続けていきます。立ち上げ人である兄は高齢で参加する回数も減ってきていますが、兄弟として、やはり続けていきたいです。また下地常幸(下地内科の院長)さんにも先日退団したいと相談を受けたんですけどね、顧問の名前は残してもらいました。ある意味で男性は風前の灯ですね。一人二人入ってもらえたらバランスは悪くないんです。たくさんは必要ないんですけど。一番の悩みは男性の新加入者ですかね。

<続けるためには健康が第一>
身体資本なので、健康が大事になってきます。私は元々はスポーツ音痴だったんですけど、教職に就いてから自分でも走れるということを知りました。それからは長距離を走るようになりましたね。那覇マラソン3回、宮古でも2回走ってますよ。毎日5km、1週間に10kmを1本は走ってますよ。膝がギブアップするまでは無理しない程度に走るつもりです。発生練習にもつながりますからね。
昭和27年くらいに米国教育視察で日本国際交流センターが主催で米国に40日間行ったんですよ。その帰り、サンフランシスコのホテルから外を見たら、老若男女、たくさんの人が走っている光景を見て、それがきっかけで日本に帰ってから走ろうと思ったんです。それからです。
今では走らないと調子が悪いですよ。今でも常備薬がないというのは走っているおかげだと思います。音楽とスポーツは密接な関係がありますからね。ボイストレーニングの時のウォ ーミングアップは私にとってはちょっと物足りない感じもしますがね(笑)

サークルでの目標やモットーにしていること

沖縄県合唱団というのがあって、そこに加入したらどうかという声が上がっています。そこに入団すると、全国のコンクールに出ることができるんですよ。ただ、入会費が必要なので、団員みんなの了承がないといけないのでね、検討中です。やっぱり、合唱団の魅力のひとつとして、地域を離れて他のところで発表して交流するということもありますからね。

公民館を利用して便利な所

無料でいつでも使える施設というのは滅多にないので、それは大きいですよね。各市町村でも取り組んでいると思うんですけど、気軽に色んなことを相談できるのも嬉しいです。職員の中には教え子も何名かいますし、館長さんも伊良部高校で教師をしている時に知り合った方なので、みなさん顔見知りで気兼ねなく関われるのはとても良いですね。
また、公民館にはたくさんのサークルが活動しているので、公民館を通してサークル間の交流も生まれますしね。公民館を利用しているということで、直接何か一緒にやるということがなくても、顔を合わせますし、コミュニケーションの場を提供してくれていると思います。
それと、大小のイベントに関わったりすることも人的交流の大きな要だと思います。

公民館を利用して改善してほしいところ。ここを良くしたらいいのにと思うところ。

特になし

取材日:2015年1月16日担当: 平良亜弥