琉球新報に掲載されました!

8月15日の琉球新報にて、『パーラー公民館』開館式の様子が掲載されました!!
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曙に「パーラー公民館」 パラソルの下ゆんたく “手作り屋台”念願のよりどころ
大きな木の陰には白いパラソルと手作りのテーブルが四つずつ。そんな移動屋台のような公民館「パーラー公民館」が9日、那覇市曙地域に12月までの期間限定で開館した。生活圏内に公民館がない曙地域。念願だった地域のよりどころには、子どもからお年寄りまで多くの人が集まり、笑顔であふれていた。

アイデアで地域活性
パーラー公民館は、沖縄県と県文化振興会の「沖縄芸術を支える環境形成推進事業」の一環で、若狭公民館を運営するNPO法人地域サポートわかさが企画し、運営を支援する。施設はなく、折りたたみ式のパラソルとテーブルのみの“屋台”。屋台は地域の大工やアーティストが協力して製作した。屋台はキャリーカートに乗せて移動し、展開する。8月はあけぼの公園と曙小を中心に週に2回開館予定だ。

曙地域は若狭公民館の対象地区に含まれるが、曙から若狭公民館までは約3キロと子どもやお年寄りが歩いて通うのは難しい距離。住民からは、生活圏内に公民館の建設を求める声が上がっていた。NPO法人地域サポートわかさの宮城潤事務局長は「パーラー公民館は集う、学ぶ、結ぶの基本的な公民館の機能に着目した。地域の皆さんとつくり上げていきたい」と話す。

パラソルの下で願寿会メンバーと紙コップ作りをする子どもたち=9日、那覇市曙のあけぼの公園
曙地域で地域活動を積極的に行っている高齢者の団体「曙願寿会」会長の上原美智子さん(82)がパーラー公民館の館長を務める。上原さんは「戦後の厳しい中を生き延びてきた時によりどころだったムラヤーみたい」と歓迎。「パーラー公民館をきっかけに公園も明るくなったらいいな」と期待した。新垣好子さん(80)は「ずっと公民館がほしいと思っていたからうれしい。ここで友達 とゆんたくしたい」と喜んだ。

9日の開館式には児童館やこども園の子どもたちも訪れ、黒板になっている手作りのテーブルにチョークで絵を描いたり、願寿会のメンバーから教えてもらいながら紙コップを作ったりと、交流を楽しんだ。テーブルにクマの妖精の絵を描いた瀬名波恵愛咲(めいさ)ちゃん(5)は「初めてで楽しい」と笑顔を見せた。

城間幹子市長は「ユニークなアイデアとやる気で実現した。協働のまちづくりに貢献する地域コミュニティーの形成に期待したい」と話した。

「パーラー公民館」
企画:NPO法人地域サポートわかさ
設計・監修:小山田徹
制作:High Times うえのいだ

支援:沖縄県、公益財団法人沖縄県文化振興会
「平成29年度沖縄文化芸術を支える環境形成推進事業」