曙と公民館について考えた。

パーラー公民館が12月で一旦終了となり、その後の話を学校・地域、関係者だけではなく、いろんな立場の人から意見・アイディアを出せる場を設けたいということで、『曙と公民館について(ワクワクしながら)考える会』(1/15)を開催しました。

参加者は、小学校、曙小学校まちづくり協議会、願寿会、地域住民、子ども園、PTA、子ども食堂、図書館、地域包括支援センター、社会福祉協議会、就労・生活支援、NPO中間支援、なは市民恊働大学院、そして那覇市からは公園管理課、秘書広報課、生涯学習課など部局横断で参加いただき、全部で30名あまりの方々が集りました。

当日の様子は1分動画でもご覧いただけます!!
パーラー公民館|17 |「わくわく話し合い」

当日は、パーラー公民館に来館したことのない方にも雰囲気を味わってもらうために、パラソルと黒板テーブルを設置しました。
そして、まず宮城から挨拶とあわせて今回の集まりについての趣旨説明を行い、スタッフ佐藤から8月〜12月までのパーラー公民館の実施報告を行いました。
会が始まる直前、ステキなできごともあったので、早速そのことも報告させていただきました。

その後、“白板王子”でお馴染みの宮道喜一さん(まちなか研究所わくわく)にバトンタッチして、グループワークを行いました。

パーラー公民館に行ったことのある方とない方が各グループにうまく配置するように、5グループに分かれてもらいました。
まずは、自己紹介タイムで、A4用紙にお名前と所属、パーラー公民館との関わりをそれぞれに書いてもらい、それを元に自己紹介をしていただきました。
公園管理課の方から、「全部の公園にパーラー公民館欲しい」という言葉が出て、嬉しかったです。

次に、パーラー公民館の取り組みで「印象に残ったこと」「やってよかったこと」「課題だな〜と感じたこと」「参加された方の声」「やる前と後での変化」などを出し合ってもらいました。
パーラー公民館に行ったことのない方は、関わった方にどんどん質問をして、お話を引き出す役も担っていただきました。


その後、「曙地域において、特に必要だと思うこと、残したいこと、続けたいこと」「そのために、貢献できること、提供できること」について話し合っていただきました。
今回、さまざまな立場の方が参加しているので、提供できる情報だったり、連携できることだったり、具体的なアイディアを出せる貴重な機会でもあったと思います。


毎回、各グループで記録係を決めて、出し合った内容をメモしてもらい、他のグループと共有するため発表していきます。
そこで出てきたキーワードをどんどん見やすいカタチでメモしていく宮道さん!

【実施して印象的なこと、良かったこと、事前・事後の変化】
・同じ場で高齢者も小学生、中高生もつどえて自然と顔見知りに
・声かけしてくれるようになった、笑顔になった
・子どもたちがゴミ拾いをすることにつながった
・ハロウィンイベントが印象的、スタンプラリーで地域を巻き込んでいる
・学校と地域が恊働できてる
・子どもと地域の歴史を学べた、絵地図に感動
・あけぼののうたをつくれた
・公民館が欲しいという声が伝わった
・ハードがなくてもできることがある、外の楽しさ
・もっと続けてほしい

【課題】
・天気雨風をしのげる方がいい。スタッフの負担が大きく、ご苦労様。
・平日昼間の開館だったので、若い層や学校の先生、PTAの関わりが少ない
・広報、外に向けての発信
・ボランティアでの企画にするには限界がある
・公園の衛生面や不審者への対策など子どもを取り巻く環境が厳しい状況にある

【曙地域に必要なこと、残したいこと、続けたいこと】
・パーラー公民館を続けてほしい
・世代を超えたつながり
・歴史講座、まちま〜いなどで地域を知りたい
・移動図書館、貸出可能にしてほしい
・子どもの居場所づくり
・小学校の負担軽減
・若者の関わり
・高齢者の趣味までサポート
・公園きれいに
・笑顔

【貢献できること、提供できること、アイディア】
・同じカタチでは難しくても名称を残す、無理のないカタチで月1・2回
・子どもたちにも楽しめるように、昔の写真を持ち寄ってその場所を探すゲーム形式
・得意な人を巻き込んでSNSの活用
・新聞折込などもして発信を
・うみそら上映会の実施
・補助金活用(サロン活動に月2,000円の助成金)
・ボランティア紹介(社協)
・学校の中に社会教育の専門家とと学校教育専門家を配属する
・居場所として寺子屋を継続
・若者に向けてスポーツイベントを実施(公民館活動の一環として体育館で実施)
・就労支援の入り口として協力体制をつくりたい(パーソナルサポートセンター)

などなど、すでに実施しているプログラムとの連携といった、実現性の高いアイディアも出されて、活発な意見交換会となりました。
無理をしない、予算がない中でできること、そして何よりも自分たちの楽しみのためにするなど、市民活動にとって大事なことがつまった意見が飛び交いました。

最後に上原館長と吉田会長からも熱いことばをいただき、会は終了しました。

今後もみなさんと一緒に話し合いを重ねながら、曙地域で実現可能なカタチを見つけていけるようにご協力できればと思っています。
ご参加くださったみなさま、ファシリテーターを勤めてくださった宮道さん、本当にありがとうございます!!
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

「パーラー公民館」
企画:NPO法人地域サポートわかさ
設計・監修:小山田徹
制作:High Times うえのいだ

支援:沖縄県、公益財団法人沖縄県文化振興会
「平成29年度沖縄文化芸術を支える環境形成推進事業」