2日め(前編)3年間をみつめて

1/19『パーラー公民館祭り!』2日めが始まりました!

1日め(前編)考え続ける連続の中に→
1日め(後編)かんどうがいっぱい→

開会のあいさつは、若狭公民館館長・宮城潤さん
パーラー公民館では用務員さんですが、この方がいなければパーラー公民館はうまれていません。

第Ⅰ部は、パーラー公民館の活動報告をスタッフから発表させていただきました。
3年間の取組み内容とその変化について、スライドをもとにお話しました。
最初は、「パーラー公民館ってなに?」というのが地域の素直な反応でした。
それでも、3年間継続するなかで、「たのしい」という経験が“わからない”や“めんどうくさそう”を超えて、たくさんの協力や信頼につながったのではないかと考えています。
3年間の中でのエピソードは数えきれません。できるだけコンパクトに話そうと思いましたが、時間オーバーしちゃいました(笑)

報告を受けて、パーラー公民館館長・上原美智子さんからもコメントいただきました。
上原館長の熱い言葉は、いつも心を温かくしてくれます。
この方が、「曙にも公民館がほしい!」と声をあげてくださらなかったら、パーラー公民館のアイデアも出てこなかったと思います。
こうしたいという想いを声にする、それはひとつの表現だと思います。
声にした表現が具現化したのだから、すごいことです。

次は、大澤寅雄さん(ニッセイ基礎研究所主任研究員/NPO法人アートNPOリンク理事)による検証報告です。
寅雄さんの検証報告は、毎回好評で今回もとても楽しみにしていました。

2017~2019年の期間、年度の利用者数についてみていくと、1年めは112人、2年めは117人、3年め104人ということで、右肩下がりの結果が出ました。
曙での活動は特に、毎年子どもたちの利用人数はすごく増えているのですが、どうしてこんな結果が出てきたのでしょうか?
実は、利用者カードというものを来館者には記入してもらっているのですが、遊びに夢中になっている子どもたちは、パーラー公民館を利用してもカード記入をしないこともあります。
私たちスタッフも、楽しそうに遊んでいる子どもたちにカードを無理に記入させるようなことはしたくないのと、年々関係性が良くなればなるほど、カード記入への意識が利用者もスタッフもゆるくなるのが実状でした。
そういった意味では、数字の結果は正確ではないのですね。でも、それがこういう場のおもしろさでもあるなと、報告を聞いていて思いました。

また、活動内容の推移でみても、「遊ぶ」の割合はどんどんと増えています。
この「遊ぶ」にも数字だけでは見えてこない側面があります。
それは、「学ぶ」です。子どもたちは、遊びの中でたくさんの学びを得ているのです。
スタッフからすると「遊び」の中で何か学んでいることがきっとあるように見える、けれど子どもたちにとっては「遊び」。
「遊ぶ」の割合が増えるということは、それだけ「学ぶ」場面も多々あった、それが現場での実感としてありましたが、数字にはそれが表れてきません。
評価するというとき、こうした数字から見えてこない部分をどう「見える」ようにするのかも大切だなと、毎年考えさせられます。

会場で大人たちが真剣に学んでいる時間の中で、来場した子どもたちはしっかり遊んでいました。
他にも興味深い報告がたくさんでしたが、詳細は改めてご報告します。お楽しみに☆

2日目(後編)「むすぶ」の本当のカタチ→

パーラー公民館
企画・主催:NPO法人地域サポートわかさ
設計・監修:小山田徹/制作:High Times うえのいだ
支援:沖縄県、公益財団法人沖縄県文化振興会
「平成31年度沖縄文化芸術を支える環境形成推進事業」