地域の力と講座づくり〜+クリエイティブという手法〜

2016年6月8日に那覇市若狭公民館にて、『Let’s KOMINKAN ユニークなプログラムのつくり方』(公民館職員対象)を開講しました。講師に『イザ!カエルキャラバン!』を企画開発したNPO法人プラス・アーツ理事長の永田宏和さんをお招きして、まちを元気に、楽しくなるユニークなプログラムづくりについて学びました。

地域豊穣化に必要なのは『風の人』『土の人』『水の人』

「地域活性化」という言葉はここ最近よく耳にしますが、地域の人たちが、お互い仲良く、生き生き暮らす元気なまちになることを『地域豊穣化』という言葉で表現されていて、そこには自分の地域を自分たちのこととして捉えて、関わる人みんなで地域を育てる、そんな意味合いが表れているように感じました。

「地域豊穣化には風の人、水の人、土の人が必要」だそうですが、では、『風の人』『水の人』『土の人』とはどんな人たちなんでしょうか?

地域の人は『土の人』です。そして、地域にはいろんな人がやってきます。その地域にずっといる人ではないけれど、いろんな縁やきっかけで土地を訪れて、刺激を与えてくれる個人や団体は『風の人』です。例えば、今回で言うと永田さんは『風の人』です。そして、その刺激を受けて、『土の人』とともに地域を元気にしていくお世話人は『水の人』です。

『土の人』 → 地域の人
『風の人』 → 地域に刺激を与えてくれる個人・団体(アーティスト、研究者、NPOなど)
『水の人』 → お世話役(コーディネーター、公民館職員など)

これを読んでくださっているみなさんも、みんなどこかの土地の『土の人』です。地域を豊かにしていくには、まず『土の人』がいることはもちろんですが、風や水のエネルギーも必要なんですね。人材=『風の人(企画する人)』、『水の人(コーディネーター)』が増えれば、地域豊穣化が可能になっていくんですね。

風の人がこだわるのは『種』なんです!

『風の人』はいろんな刺激を土地に運んできてくれます。この刺激を『種』に例えてくれました。プログラム=講座やイベントは、『種』です。『風の人』は、『種』にこだわります。
永田さんが教えてくれた良い『種』づくり=プログラムづくりとは、「余地をもたせた+artsなアイディア」を心がけることだそうです。いろんな人を巻き込んでいける余地があるプログラム、つまりは「自分も何かお手伝いできることがある」と思わせるような『不完全プランニング』が大事なのだそうです。
ついつい、何かイベントや講座を企画するときには、参加者がお客さんになってしまうことも少なくありません。でも、それでは講座やイベントが終了してしまったらそれでおしまい、となってしまうことも。。コミュニティをつくって関係性ができていくことで、参加者の顔が見えてくる。顔が見えるとそれぞれの人の特技が見えてきます。一人一人の特技を見つけて、発揮できる環境をみんなでつくっていく、これがミソ。完成していないと不安になりますが、完成しているプログラムは、お手伝いすることがないんですね、納得。

さらに、『風の人』が運んでくる『種』は、刺激をもたらさないといけません。楽しくて、美して、感動的、非日常的な要素(クリエイティブ)が必要なんです。良い『種』づくりの極意は、「魅力にあふれていて、隙だらけを目指す」なんですね。これが『+arts』です。

企画者の悩みどころとして、例えば「参加者を増やしたい」ということがあると思いますが、今居る人たちがより良くなる、楽しくなるような、一緒に創りあげるものがあれば、地域豊饒化できるかもしれません。視点や志向をちょっとシフトチェンジすることで、既存のプログラムもユニークに変身させることができるかもしれません。

『イザ!カエルキャラバン!』を沖縄でも!!

『イザ!カエルキャラバン!』は、家族や友だち同士で楽しみながら学べる防災プログラムで、世界で展開しています。こどもを長時間飽きさせないための工夫がたくさん!なによりも、阪神淡路大震災からの記憶や、被災者167人からのヒアルング、防災ミュージアムからの調査に基づいてつくられているので、ただ楽しいだけではないんです。地域の声に応えて支援しているので、しっかり学べます。

イザ!カエルキャラバン!→

10月22日には、沖縄でも『イザ!カエルキャラバン!』を開催しますよ!!
イベント開催に向けての「カエルキャラバン研修会」は8月に開催予定です。
『イザ!カエルキャラバン!』開催についての情報は、今後詳しくお知らせしていきます、お楽しみに☆

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学んだことをどんどんシェアして、アクションしてください

後半は、さまざまなコミュニティ再生+artsな事例を紹介いただきました。
「夢のふれあいオープン喫茶」やパンじぃ誕生のきっかけとなった「神戸珈琲学」など、どれも既存のプログラムにクリエイティブなスパイスを加えることで、参加者が本気で楽しめるようなプログラムばかりでした。「やってみたい」の声に真摯に、そして+artsな視点でみんなで創り上げるプログラムには、愛情がこめられていて、だから継続につながるのだろうなと感じました。

最後に、永田さんからのことばを紹介したいと思います。

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人がいて、場があるのであれば、何かできる可能性がたくさんあります。企画することは大変ですが、企画することが一番楽しいことだと思います。アクションすることが大事で、確実に何か変わるはず。するかしないかでは雲泥の差があります。
やってみることでいろんなことが変わるきっかけになるはずです。このままではまずいなと思うことがあれば、ちっちゃいことでもいいので、やってみてください。
アドバイスが必要であれば、連絡いただければ相談にのります。いつでも連絡ください。
大変だと思いますけど、アクションしてください。

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永田さんのお話は、すぐに実践できそうだけれど目から鱗の新しい考え方により、より良いプログラムづくりのアイディアが満載でした。
今回の参加者は、県内の公民館職員など10名で、名護市やうるま市からも参加してくださいました。ご参加くださったみなさま、そして講師を務めてくださった永田さん、本当にありがとうございました。

当日のスライド資料を公開しています。この講座についてもっと知りたい方は、是非ダウンロードしてじっくり御覧ください。

「地域の力と講座づくり〜+クリエイティブという手法〜」PDF(26.6MB)

★6月9日の講演会の様子はこちらから→