第6回 狩野探幽の画集を見てみよう!

2021.10.6(水)

本日のアート同好会から、対面開催です!
オンラインでしか会ったことのなかった部員もいて、2ヶ月ぶりの初対面となりました。

前回参加できなかった部員のために前の振り返りを行いました。

スタジオジブリの「かぐやひめ」の映像を見ながら、東洋の絵の特徴やアニメーションの作り方、表現の仕方について学びました。

映像の作品は、炭で描かれていていますが東洋の絵画ではあまり使われない動きを表すような集中線、ほうか線などが描かれているそうです。アニメという手法を使って、東洋の古い雰囲気を出している作品とおっしゃっていました。

私もこの作品を拝見したことがありますが、“絵を見る”よりも流れる映像の物語のみに注目していたので、1枚1枚の絵の工夫に焦点を当てて見ていなかったことに気づきました。見るポイントをしっかりおさえるだけで、作品の見方がまるっきり変わるし、もっと楽しめる気がします。改めて、作品の注目ポイントを変えて見るのもおもしろそうだな〜と話を聞いていました。

さて、本日のアート同好会は、土屋先生が持ってきた「狩野探幽(かの・たんゆう)」の画集を見ながら絵画の特徴や見方についてお話しました。

狩野探幽は、江戸時代に活躍した狩野派の画家です。襖絵や屏風画の作品を見ながらどう読み解くかを解説していただきました。

東洋の絵画は、大正時代ぐらいから西洋絵画の影響を強く受けていて、もともと日本や日本がルーツとしていた古い中国の絵画の影響が薄れてきているようです。なので、現代の私たちは、昔の東洋の絵画を読み解く力がなく見方が分かんなくなってきていますが、今だったら今なりにどのように読み解くことができるかを考えてみることができる、と教えてくれました。

作品はそれぞれの時代の制約などに基づいて描かれているのでそれを踏まえてみるとおもしろいので毛嫌いしないでいろんな作品を楽しめることができる!とおっしゃっていました。

 

参加者の感想

《感想》
やっぱり対面のほうが楽しいですね。 Zoomでももちろん楽しいのですが会って話すほうが表情だったり、いろんなことがわかるので 対面できるようになってよかったと思います。後半は鳥獣戯画以外の日本がを例にお話を聞きましたが、絵によってどこから見るかが変わるのが日本画の面白いところだなぁ、と感じました。次の同好会までに僕のイチオシを決めないとだ!(多すぎて悩んでます笑)

《印象に残っていること》
鳥獣戯画もそうですが、異時同図という技法?に毎度驚かされました。 今思うと確かに時間軸が違うのに同じ図にいるという不思議。 日本が含め、絵画関係は技法や見方を考えながら見ると面白くなるというのに気づきました。 次回も楽しみにしています(4人になるといいな、、、)

 

いつも感想を丁寧にまとめてきてくれて感謝です。

次回はそれぞれの「一押しの目でみるやつ!」ををもってきて、作品講評回をします。部員がどんなものを紹介するのか楽しみです♪

 

主催:NPO法人地域サポートわかさ
「アーティストと開発する社会教育プログラム」
支援:沖縄県、公益財団法人沖縄県文化振興会
「令和3年度沖縄文化芸術を支える環境形成推進事業」